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2014.09.24 05:42

韓国でミニシアター系映画を見る!

アンニョンハセヨ、mariです。
最近すっかり涼しくなってきて、ソウルはすっかり秋の陽気です。
ただやっぱり日中は日差しが強くて(韓国は日本よりも日差しがとても強いのです!)、油断していると「きゃーー日焼け止め塗るの忘れてた!」という事態もしばしば…
 
日焼け対策はやっぱり1年中しないといけないですよね、皆様一緒にがんばりましょう!!笑
 
 
さてさて、季節はすっかり秋ということで、秋といえば芸術の秋、食欲の秋、読書の秋、、、など色々と言われますが私はもっぱら食欲の秋…(というか1年中…?)なのですが!今年の秋はいつもの“食欲の秋”ではなく違う秋にしたい!ということで、芸術の秋にする目標を(勝手に)立てました!
 

芸術と言っても分野がたくさんありますが、今回私が注目したのは“映画”
また映画の中でも、いわゆる“ミニシアター系”と言われる映画です。
 

日本で言うミニシアター系映画は、韓国では“独立映画”と呼ばれており、大きな映画館で上映されるいわゆる“産業映画”と区別がつけられています。(私自身、“産業映画”という言葉は好きではないのですがここでは独立映画と区別をつけるために便宜上使用します!)
 
 
韓国映画と言えば、

ドッカーン!

ガッシャーン!!

バーーン!!!

ドーーーーン!!!!

みたいな、ブロックバスター的なアクションの中に様々な人間模様を盛り込んだ映画が多いのが特徴のひとつでもありますが、そんな大作たちの裏で、ゆるりと流れるようにストーリーが進む作品もたくさん存在しています。
 
 

そんな独立映画が多数上映されている映画館の代表格と言えば、ソウル・弘大に位置するサンサンマダン

상상마당 (サンサンマダン)
ソウル特別市 麻浦区西橋洞 367-5
OFFICIAL HPはこちら 

ここは“韓国の現代アートを発信する複合文化空間”と言われておりまして、中には雑貨屋さん、ギャラリー、映画館、ライブハウス、カフェ、スタジオなどいろんな“アート”にまつわる場所が集まった複合施設。サンサンマダンとは韓国語で“想像の庭”という意味で、将来有望な人材を発掘したりサポートできるように若者の表現の場になれば、という思いが込められているそうです。ちなみに現在サンサンマダンでは加瀬亮&ムン・ソリ主演の「自由が丘で」が上映中です^^

「自由が丘で」

 

そんなサンサンマダン、自宅から近いこともありましてちょくちょくふらっと遊びに行くことが多いのですが、いくつか観た映画の中で特に印象に残った作品がこちら。
 
 

「シャトルコック」という映画です。
 

実はかなり前に見に行った作品なのですが、出ている俳優さん、監督、映画のタイトルさえ全く知らなかったものの、チラシの雰囲気とそこに書かれた“一人では練習も出来ない初恋”、“君へと向かう心の放物線”というキャッチコピーに惹かれ、見てみることに。
実はこの映画、昨年の釜山国際映画祭で市民評論家賞、そして昨年第39回ソウル独立映画祭で独立スター賞を受賞した作品。

「シャトルコック」予告編

映画のストーリーはというと、親の再婚により血の繋がらない兄弟になった姉と弟二人。しかし、その両親が事故で他界。保険金1億ウォンを受け取るものの、その保険金を持って姉が失踪。血の繋がらない姉を探すため、旅に出る弟二人。なぜ姉は突然姿を消したのか?そして二人は無事姉を探すことが出来るのか?
 
ストーリーは17歳の兄と小学生の弟が車で旅をするロードムービー形式で進んでいきます。その中で二人の関係性と17歳の兄の心情、そして血の繋がらない姉との微妙な関係などがゆったりと紐解かれていきます。映画のタイトル「シャトルコック」とは、バドミントンで使うシャトルのこと。そう、バドミントンが一人では練習も出来ないように、恋愛も一人では練習も出来ないという意味が込められているのです。
 

実はこの映画、もうひとつのキャッチコピーが「是枝弘和監督の力強い演出と岩井俊二監督の感性的な映像が出会った!」というもの。そう、日本を代表する名監督お二人のテイストがうまく調和し生かされた作品と言われているのです。
 

なだらかに進んでいくストーリーの中で、韓国の日常的な景色がとても印象的だったこの作品。そしてなんと言っても主演を務めたイ・ジュスンの存在感。


(映画「シャトルコック」フライヤーより)

なんとも表現しがたい“憂い”のようなものを持つ彼の表情。なんでも彼は韓国の“柳楽優弥”と呼ばれているそうで、決してイケメンとは言えない(失礼)のですが、物語が進むにつれ彼の持つ不思議な魅力と空気感にどんどん引き込まれ、映画が終わる頃にはすっかり彼のファンになっていました。
彼は1989年生まれの現在25歳なのですが、劇中では17歳を演じています。ただ純粋なだけではない“17歳”という微妙な年齢の心理描写を、本当にうまく表現していました。

主に独立映画で活躍してきた彼ですが、最近では映画やドラマにも多数出演。昨年は映画「さまよう刃」にも出演し、現在はイ・ドンウク主演のKBSドラマ「アイアンマン」にも出演中。また今後も映画出演作が多数控えている状態ということで、決して派手ではありませんがまさしく売れっ子俳優の一人といえると思います。
 

このように、思わぬところで意外な発見ができるのも、独立映画の醍醐味と言えるのではないでしょうか?
 

そんな私が次に注目している作品はこちら!
 
 
 
「ソウル恋愛」
 

こちらは今年11月に行われる第40回ソウル独立映画祭の開幕作品に選ばれている映画なのですが、なんといってもこのポスターに一目ぼれ!(「ちょっとちょっと、ソウルタワーでか過ぎじゃね?」というツッコミは置いといて・・・笑)
 
今まで一つの都市を舞台に色んな恋愛模様が描かれるオムニバス映画が世界中で作られてきましたが、お次はソウルの番です^^

「ソウル恋愛」予告編

 

ポスターには「『パリ、ジュテーム』、『ニューヨーク、アイラブユー』、そして『ソウル恋愛(Romance in Seoul)』」というキャッチコピーが書かれており、オムニバスものが大好きな私にとっては大好物!
7人の監督がソウルでの恋愛をテーマに制作した短編を集めた本作品。ソウルの街並みと、そこで暮らす若者たちのリアルな恋愛模様が描かれているというだけに、これは見ないわけにはいかない!と今から楽しみにしております^^
 
 

大作でスカッとするのもよし!独立映画でゆるやかな時間を過ごすのもよし!
皆さんはどんな秋を過ごされますか??
どちらも大好きな私は、この秋も忙しくなりそうです^^笑